生活残業する人にむかつくのはおかしい?本当に生活残業?世間の意見を検証
「自分は定時までに仕事を終わらせているのに、あの人は毎日のように残業している」「しかも残業代までもらっていると思うと、正直むかつく」
職場にこんな人がいると、モヤモヤすることがありますよね。
Yahoo!知恵袋でも、生活残業をしているように見える人について、「どうしたらイライラしなくなりますか」「自分は効率よく仕事をしているのに納得できない」といった悩みが見られます。
結論からいうと、生活残業にむかつく気持ち自体を無理に消す必要はありません。
ただし、「あの人は絶対に残業代目的だ」「仕事が遅い人ほど得をしている」と決めつけると、かえって自分が消耗することがあります。
大切なのは、その人が生活残業をしているかどうかではなく、その残業によって自分にどんな実害が出ているのかを見ることです。
この記事では、「生活残業する人がむかつく」と感じる理由を整理しながら、「生活残業する人はずるい」「残業代泥棒では?」「仕事ができる人ほど損をする」といった世間でよく言われる意見について、本当にそうなのかを一つずつ考えていきます。
さらに、生活残業する人に巻き込まれない方法や、上司への相談方法まで紹介します。
知恵袋の質問に答えると「相手ではなく実害を見る」のが一番ラク
まず、「生活残業する人を見るたびにイライラします。どうすれば気にならなくなりますか」という悩みに、正面から答えます。
完全に気にしなくなるのは難しいです。
自分は定時内に仕事を終わらせているのに、隣では毎日残業して、その分だけ給料が増えているように見える。
そうであれば、「真面目に効率よく働いている自分のほうが損では?」と感じるのは自然です。
ただ、イライラを減らすには、「相手が何を考えて残業しているのか」ではなく、「自分に被害があるか」で考えるのが一番シンプルです。
たとえば、その人が残業していても、
- 自分の仕事は増えない
- 自分は定時で帰れる
- 評価にも影響しない
のであれば、極端に言えば他人の働き方です。
「自分の仕事は終わったから帰る」と線を引いたほうが、自分の時間を守れます。
反対に、
- その人の仕事を手伝わされる
- 自分まで残る空気になる
- 自分の仕事が後回しになる
- 残業している人のほうが評価される
といった実害があるなら、単に「気にしない」で済ませる必要はありません。
その場合は、「あの人は生活残業しています」と訴えるのではなく、「〇〇さんの作業を週3回引き受けていて、自分の担当業務が圧迫されています」のように、自分に起きている事実を上司へ相談するほうが現実的です。
生活残業する人にむかつく4つの理由
そもそも、なぜ生活残業を見るとこれほどイライラするのでしょうか。
多くの場合、次の4つが重なっています。
1. 「仕事が遅い人ほど給料が増える」という不公平感
もっとも大きいのが、不公平感です。
自分は工夫して仕事を早く終わらせている。
一方で、時間をかけて働いている人には残業代がつく。
すると、「効率よく仕事をしているほうが損では?」と感じます。
問題は、単に相手の給料が多いことではありません。
自分の努力が報われていないように感じることが、むかつきにつながっています。
2. 周囲が残っていると自分まで帰りづらい
日本の職場では、周囲が残っていると、「自分だけ先に帰っていいのかな」と感じることがあります。
仕事が終わっているのに帰れない。
これが続けば、「仕事がないなら帰ってくれよ」と思ってしまうのも無理はありません。
ただし、ここで少し分けて考える必要があります。
相手が残業していることと、自分が帰りづらい職場文化になっていることは別問題です。
本当に問題なのは、「周りが残っているから帰るな」という空気なのかもしれません。
3. 相手の仕事まで手伝わされる
生活残業で最も実害が大きいのが、このケースです。
自分は仕事を終えているのに、「ちょっとこれお願い」「まだ終わっていないから手伝って」と仕事が回ってくる。
これでは、「なぜ自分が効率よく終わらせた分、他人の仕事までやらなければならないの?」と不満が出て当然です。
この場合は、単なる感情問題ではありません。
業務配分の問題として、上司に相談してよいでしょう。
4. 遅くまで残る人のほうが頑張っているように見える
もう一つよくあるのが、「残業している人=頑張っている人」と評価される職場です。
短時間で結果を出している人より、毎日遅くまで残っている人のほうが評価される。
これでは、効率よく働くモチベーションが下がります。
ただし、この場合も問題の中心は、生活残業している本人というより、労働時間を評価してしまう会社側の仕組みにあります。
「生活残業する人はずるい」は本当にその通り?
ここからは、生活残業についてよく聞く意見を一つずつ検証してみます。
「生活残業する人はずるい」
たしかに、わざと仕事をゆっくり進めて、必要のない残業をして残業代をもらっているのであれば、「ずるい」と感じるでしょう。
ただし、ここには一つ大きな問題があります。
本当にわざと遅く仕事をしているのか、外から見ただけでは分からないことです。
毎日残業している人でも、
- 担当業務が多い
- 他部署との調整が多い
- 夕方に仕事を振られる
- 突発対応が多い
- 単純に仕事が苦手
など、さまざまな可能性があります。
つまり、「毎日残業している」という事実から、「残業代目的でわざと仕事を遅らせている」まで一気に決めることはできません。
もちろん、明らかに日中は雑談ばかりで、終業間際から急に仕事を始める人もいるでしょう。
それでも、同僚の立場では本人の意図までは確認できないことが多いです。
だからこそ、「あの人はずるい人だ」と考えるより、「その働き方によって、自分に何か困ることが起きているか」を見るほうが現実的です。
「残業代泥棒では?」という意見も少し違う
生活残業について、「会社のお金を無駄にしている」「残業代泥棒じゃないの?」という意見もあります。
もし必要のない残業を意図的に増やしているのであれば、会社側が問題視する可能性はあります。
ただし、残業時間を管理する責任は、本来会社や管理職にもあります。
毎日同じ人が何時間も残っているのに、誰も業務量を確認せず、残業もそのまま承認している。
その状態なら、「本人だけが悪い」と考えても問題は解決しません。
なぜ残業が発生しているのか。
仕事量が多いのか。
効率が悪いのか。
残業の申請方法に問題があるのか。
本来は管理する側が確認すべきことです。
同僚のあなたが「残業代泥棒だ」と追及するより、自分への影響がある場合だけ上司に相談するほうが安全です。
「仕事が遅い人ほど給料が高くなるのはおかしい」
これは生活残業への不満の中でも、かなり納得しやすい意見です。
同じ仕事量なのに、Aさんは8時間で終わる。
Bさんは10時間かかる。
Bさんには2時間分の残業代が支払われる。
これだけを見ると、「早く仕事を終わらせたAさんが損では?」と思います。
ただ、この問題を掘り下げると、本当に問題なのはBさんではなく、効率や成果が評価されない制度ではないかという見方もできます。
仕事を早く終わらせても評価されない。
むしろ早く終わると仕事を追加される。
一方で、長時間働いた人には残業代がつく。
この仕組みなら、社員個人の問題だけではありません。
「生活残業する人がむかつく」という感情の奥には、「頑張って効率化している自分も正当に評価してほしい」という思いが隠れていることがあります。
「毎日残っているなら生活残業でしょ」は決めつけになることもある
毎日ほぼ同じ時間まで残っている人を見ると、「また残業代稼ぎか」と思うことがあります。
ただ、「毎日残っている」という行動だけでは、生活残業かどうかは判断できません。
たとえば、毎日夕方に取引先から連絡が来る仕事なら、残業が発生しやすくなります。
特定の人にだけ業務が集中しているケースもあります。
本人にしか見えていない仕事がある場合もあります。
そのため、「毎日残業している」イコール「生活残業している」とは限りません。
生活残業を疑うより先に、「その人の残業によって、自分に具体的な不利益が出ているか」を確認したほうがよいでしょう。
「人は人、自分は自分」で本当に割り切れる?
生活残業について相談すると、「人は人、自分は自分」と言われることがあります。
これは半分正しいです。
相手が残業していても、自分の業務に影響がなく、自分は普通に帰れる。
その状態なら、割り切るのはかなり有効です。
他人が残業代をいくらもらっているかを考え続けても、自分の給料が増えるわけではありません。
一方で、
- 自分まで帰れない
- 相手の仕事を押しつけられる
- 自分の評価が下がる
- 自分の残業まで増える
のであれば、「人は人」だけでは解決しません。
そこには実害があります。
割り切るべきケースと、相談すべきケースを分けることが重要です。
「残業代が出る会社なんだからラッキーと思えばいい」は正しい?
「残業代が出ない会社もあるんだから、出るだけマシ」という意見もあります。
たしかに、正当に残業代が支払われていること自体は大切です。
ただ、「残業代が出る会社だからいい」という話と、「必要のない残業が行われているように見えて不公平」という話は別です。
さらに、自分がその人の仕事まで手伝っているのであれば、残業代が支払われているかどうかは関係ありません。
大切なのは、自分の仕事や時間が侵食されているかどうかです。
生活残業する人に巻き込まれないための5つの方法
相手を変えるのは難しくても、自分が巻き込まれない方法はあります。
1. 自分の仕事が終わったら共有して帰る
「今日予定していた仕事は終わりましたので、お先に失礼します」と一言伝えて帰りましょう。
周囲が残っているからという理由だけで、自分まで残る必要はありません。
2. 手伝いを頼まれたら期限を確認する
すぐに引き受けるのではなく、「これは今日中ですか?」「自分の○○と、どちらを優先すればいいですか?」と確認します。
仕事の優先順位を明確にすることで、何でも自分に回ってくる状態を防ぎやすくなります。
3. 他人が残っていても待たない
相手が残っていることと、自分が残ることは別です。
自分の仕事が終わっているなら、帰って構いません。
「みんなが帰るまで待つ」という習慣を続けると、生活残業する人がいる限り、自分まで残ることになります。
4. 実害を記録する
困っている場合は、
- 日付
- 頼まれた仕事
- 誰から頼まれたか
- どのくらい時間がかかったか
- 自分が残業したか
を記録しておきましょう。
ポイントは、「あの人はサボっていた」のような推測ではなく、自分に起きた事実だけを書くことです。
5. 「生活残業」ではなく「業務配分」として相談する
上司には、「あの人は残業代目的です」と言うより、「ここ1か月、○○の作業を私が引き受けることが増えており、自分の業務時間が圧迫されています」と伝えたほうが話が通りやすくなります。
相手の動機は証明できなくても、自分の仕事への影響は事実として説明できます。
上司に相談するときは3つの順番で伝える
上司に相談するなら、「事実→困っていること→お願い」の順番がおすすめです。
たとえば、
- 「最近、週に3回ほど〇〇さんの作業を引き受けています」
- 「そのため、自分の担当業務に集中する時間が減っています」
- 「一度、業務の割り振りを確認していただけないでしょうか」
という形です。
逆に、「あの人は生活残業しています」「わざと遅く仕事をしています」という言い方は避けたほうがよいでしょう。
本人の意図までは断定できないからです。
本人に「生活残業やめたら?」と言うのはおすすめしない
イライラすると、「そんなに毎日残る必要あります?」と言いたくなることもあるでしょう。
ただ、信頼関係がない相手に直接言うのはおすすめしません。
本当に業務量が多かった場合、「何も知らないのに決めつけられた」とトラブルになる可能性があります。
どうしても確認したいなら、「この作業って今日中ですか?」「最近かなり忙しそうですが、業務量多いですか?」など、確認する形にします。
相手の性格や働き方を評価するのではなく、仕事の状況だけを見るほうが安全です。
「生活残業する人をやめさせたい」と思ったとき
検索していると、「生活残業をやめさせる方法」を探したくなることがあります。
ただし、同僚の立場なら、相手の残業を禁止したり、働き方を指導したりする権限は基本的にありません。
それは上司や会社の仕事です。
あなたができるのは、
- 自分は不要な残業をしない
- 相手の仕事を無条件で引き受けない
- 実害を記録する
- 業務配分を上司に相談する
ことです。
相手を変えようとするより、自分への影響を減らすほうが早く解決する場合があります。
「生活残業する人の末路」が気になる人へ
生活残業に腹が立つと、「こんな働き方をしていたら、そのうち痛い目を見るのでは?」と思うこともあります。
しかし、生活残業を続けた人が必ず評価を下げる、必ずクビになる、必ず困る、とは言えません。
会社によって評価方法も違います。
むしろ他人の将来を考えている間も、自分のストレスは増えていきます。
それなら、「自分は効率よく働いて、自分の時間を守る」ことに意識を戻したほうが得です。
生活残業する人にむかつくときこそ「誰が悪いか」より「何が困るか」
生活残業について考えると、どうしても、「あの人はずるい」「仕事が遅い」「残業代目的だ」という人物評価に意識が向きます。
しかし、そこを追及しても、本当にそうなのか確認できないことが多いです。
それより、「その人が残っていることで、私は何に困っているのか」を考えてみてください。
単に残業している姿を見るのが嫌なのであれば、距離を取って自分は帰る。
仕事を押しつけられているなら、業務配分を相談する。
帰りづらい空気があるなら、自分の仕事が終わったことを伝えて帰る。
評価に納得できないなら、自分の成果や効率を上司に伝える。
問題を具体化すると、対処法も見えやすくなります。
よくある質問
生活残業する人にむかつく私は性格が悪いですか?
性格が悪いとは限りません。
自分は効率よく仕事をしているのに、残業する人のほうが収入や評価で得をしているように見えれば、不公平感を持つことはあります。
ただし、その人が本当に意図的に残業しているかまでは分かりません。
相手への評価と、自分が受けている実害は分けて考えることをおすすめします。
生活残業はずるいですよね?
本当に必要のない残業を意図的に増やしているのであれば、不公平に感じるのは理解できます。
一方で、外から見ただけでは、業務量が多いのか、本人の処理速度の問題なのか、残業代目的なのかは判断できません。
「ずるい人」と決めるより、自分への影響があるかを見たほうが対処しやすくなります。
生活残業している人を上司に言ってもいいですか?
自分への具体的な影響があるなら、相談して構いません。
ただ、「〇〇さんは生活残業しています」と断定するより、「〇〇さんの作業を引き受けることが増え、自分の業務に影響しています」と事実ベースで相談するほうがよいでしょう。
自分も残業して残業代をもらったほうが得では?
必要な仕事があるなら残業することもあります。
ただ、他人が残っているからという理由だけで残業すると、自分の時間を失います。
目先の残業代だけでなく、自分の自由時間や疲労も含めて考えたほうがよいでしょう。
仕事が遅い人ほど得をする会社ではどうすればいいですか?
まず、自分の成果や効率を上司に見える形で伝えることが大切です。
それでも長時間働く人ばかり評価される職場であれば、個人の問題ではなく評価制度や職場文化の問題かもしれません。
改善が難しい場合は、異動や転職を含め、自分に合う働き方を考える選択肢もあります。
まとめ|生活残業にむかつくなら、他人の残業より自分の時間を守ろう
生活残業する人にむかつくのは、「自分は効率よく仕事をしているのに報われない」「相手の分まで仕事をさせられる」「残っている人がいると帰りづらい」といった不公平感があるからです。
その感情まで無理に否定する必要はありません。
ただし、「毎日残業している=生活残業」「生活残業=残業代目的」「残業している人=ずるい」と決めつけるのも危険です。
外からでは、本当の理由まで分からないことがあります。
だからこそ見るべきなのは、相手の意図ではなく、自分にどんな実害が出ているかです。
実害がなければ、自分の仕事を終えて帰る。
実害があるなら、記録を残して業務配分の問題として上司に相談する。
相手の働き方を変えることより、自分の仕事と時間を守ることを優先しましょう。
